国鉄時代を旅する 1話 “飯田線・乗り鉄”  1982年/夏

飯田
東栄駅でのタブレット交換。郵便や小荷物輸送は全て過去の鉄道情景です。

飯田
冷房はありません。開け放たれた窓から高原のさわやかな風が流れてきます。


国鉄時代を旅する 1話 “飯田線・乗り鉄”  1982年/夏

僕は特に電車が好きというわけではない。
しかし飯田線の“旧国”だけは別物だった様な気がする。確かに“旧国”の他に流電・ED18・ED19・EF10などの
役者も揃っていたのも事実だが。飯田線は辰野~豊橋まで196㎞を普通電車で約6-7時間かかって走破する。
ゆっくりと旅が出来る路線だ。ニス塗の車内も魅力的で前時代的な雰囲気が漂っている。

そんな飯田線を一人で、又は友人と旅を何度かしている。ほとんどが旧型電機を撮影するのが目的だったが、
今回の目的は“飯田線完乗”だったのだ。

そんなある日のことだ。辰野発、豊橋行き○○○Mに乗車した。
豊橋までぶらぶら・ぐたぐたと196㎞を完乗したい。窓を全開に開け、高原や渓谷や田園の流れゆく車窓を
眺めながら“旧国の旅”を楽しみたい。眠くなったら寝れば良い。車窓に飽きたら文庫本を読めば良い。
車内のスナップ撮影も良いだろう。駅弁はあるのかな?
チャンスがあれば有人駅の交換で入場券も買いたいのだ。

ガタゴトガタゴト電車は走ります。車窓から心地良い風も入ってきます。
丁寧に小さな駅に止まりながら少しずつ進みます。

へぇ~っ。タブレットまだあるんだ?先頭のクモニは主要駅で荷物の積み下ろしもある。
なんだかワクワクするねぇ。
停車時間は何分ある?入場券を買いにこう!本当は走行中の旧型電機を撮影したいのだが・・・。
まっぁ!たまには乗り鉄も良いだろう。こんな機会でもなければ“飯田線完乗”なんて考えられないのだ。
豊橋に着いたらどうしようか?また辰野まで飯田線に乗りますか?冗談でしょう?

現代では、これにちかい旅は“大井川鐵道”か高崎支社の旧型客車列車でしか味わう事が出来ないでしょう・・・。


プロフィール

高野 陽一

Author:高野 陽一
あなたは鉄道に感動したことがありますか?
いつの時代の、どこの国の、どんな線区の、どんな車輌や情景でもかまいません。
答えは明白です。それはあなたがカメラという映像媒体を通じて、あなたの魂(SOUL)が何かを感じ、あなたの魂(SOUL)をゆさぶった事にほかなりません。だから、あなたも僕も鉄道を今も撮影し続けているのです。

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