語り尽くせない汽車物語 3話 “斜陽館・奇譚” 1983/2

貴方も僕も永い間旅を続けていると、奇妙な体験の一つや二つあると思います。
“常紋トンネルの怪”は有名ですが、一人旅に限って奇妙な体験をしてしまうのです。
それは極限の疲れから来る幻覚や幻聴なのかもしれません・・・。

津軽
幾度となく津軽鉄道の除雪列車の撮影に挑戦しました。
しかし結果は悲惨そのものでした・・・。
結果に残せないのです。現代のデジタルなら記録に残せたかもしれませんが・・・。
そしていつしかキ100からモーターカーでの除雪に変わってしまいました。

憧れの津軽鉄道のラッセルは、31年後の2014年2月にやっと撮影出来ました。
但しチャーター運転のヤラセで望みは叶いました。

津軽
斜陽館をご存知でしょうか?
金木駅近くにある太宰治記念館の事です。(現在は宿泊できません)
実は1996年まで、旅館「斜陽館」として営業しておりました。

語り尽くせない汽車物語 3話 “斜陽館・奇譚”
昭和58年2月に斜陽館に連泊した時のお話しです。

何故、斜陽館に連泊したかと言うと早朝のラッセルを撮影する為だからです。
二日目の夜に布団を敷きに来た妊婦のおかみさんに、明日の出発も早いので朝食はいりません
が、おにぎりを作ってくださいと頼みました。
夜は猛吹雪でしたのでラッセルが撮影できるかもしれません。期待も膨らみます。
夜中に渡り廊下で人の気配がし目が覚めてしまいました?雪女・・・・。まさか気のせい?!
相変わらず外は猛吹雪が続いています。

朝4時半、玄関で長靴に履き替え後は、おにぎりを受け取り出発です。
朝見送りの、斜陽館のおばあさんにおにぎりを催促しました。すると聞いていないとの事?
昨晩、妊婦のおかみさんに頼んだ旨を伝えるとおばあさんは「当館には妊婦はいません・・・。」と
言い切りました。それでは僕が昨日話した妊婦はダレ・・・。

結局、半信半疑で斜陽館を出ました・・・。
そういえば前泊した時には、妊婦にもおばあさんにも会っていない事に気付きました。
ところで、朝に僕と話したおばあさんはダレなの?
いずれにしろ、妊婦かおばあさんのどちらかが、この世の人では無いのかもしれない・・・。
以来、僕は斜陽館には宿泊していません・・・。

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プロフィール

高野 陽一

Author:高野 陽一
あなたは鉄道に感動したことがありますか?
いつの時代の、どこの国の、どんな線区の、どんな車輌や情景でもかまいません。
答えは明白です。それはあなたがカメラという映像媒体を通じて、あなたの魂(SOUL)が何かを感じ、あなたの魂(SOUL)をゆさぶった事にほかなりません。だから、あなたも僕も鉄道を今も撮影し続けているのです。

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