Episode 1 ―初めての北海道一人旅・44年前の今日へ― 第7日目 “嗚呼上野駅”

1972年8月28日(月)晴れ
Episode 1 ―初めての北海道一人旅・44年前の今日へ― 第7日目 “嗚呼上野駅”

函館0:15→12便「十和田丸」→青森4:05、青森6:50→504D急行「しらゆき号」→新潟14:15、新潟16:50→
710M急行「佐渡5号」→上野21:21、上野22:10 →山手・中央・青梅線→拝島0:11(終電の一本前)

北海道
ガキ鉄は車窓から顔を出してパチリ感覚が嬉しいのだ!!
D51+12系・臨急は、まるで現代の上越線の如くなのだ!!

函館にて、東京に帰るのに何の列車に乗るか考えた結果、羽越本線経由で日本海を見ながら帰宅すること
にした。秋田で奮発してトンカツ弁当300円を買った。急行「しらゆき号」はガラガラだった。キハ58の窓を開
けて車窓を楽しむ。羽越本線は電化工事中のさなかだった。すれ違う蒸機たちC57・D51を残りのフイルムで
一生懸命撮影する。楽しい時間が潮風香る車窓と共に流れていくのだ…。

北海道
時間はあるのに、なぜ途中下車しなかったのか今でもわからない。
たぶんこのまま乗り続ければ、お家に帰れる感が強かったのだと思う!!


新潟から急行「佐渡5号」の座席も確保できた、新潟でなけなしの金をはたいて、すきやき弁当250円を買う。
これで泣いても笑っても所持金0円になってしまった。

北海道

上野駅で急行「佐渡5号」を降りると、グレー色の制服を着たがっちりとした大人に声をかけられた「チョット
君!!どこから来たの?」僕は答えた「北海道から」この返答がいけなかったのだ。そのまま上野駅鉄道
公安室に連行されて、事情聴取が始まった。

汚いザックを背負った汚いヨレヨレの僕の姿が、汚くて臭かったのだろう。最後に銭湯に行ったのが二日前
の稚内だった。

完全に家出少年一人保護の様相だ。住所氏名年齢を聞かれ、次に所持品検査と続く。
結果的に公安官が僕の自宅に電話をかけて確認が終わり一件落着、無事解放となった。

                                       ―完―

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プロフィール

高野 陽一

Author:高野 陽一
あなたは鉄道に感動したことがありますか?
いつの時代の、どこの国の、どんな線区の、どんな車輌や情景でもかまいません。
答えは明白です。それはあなたがカメラという映像媒体を通じて、あなたの魂(SOUL)が何かを感じ、あなたの魂(SOUL)をゆさぶった事にほかなりません。だから、あなたも僕も鉄道を今も撮影し続けているのです。
(社)日本写真家協会会員  (JPS)

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